ラットも音楽のビートに合わせて身体を動かすことを発見

本プロジェクトのメンバーである高橋宏和准教授(東京大学)らの研究グループはネズミの一種であるラットが人間と同じく120~140BPMの音楽のビートに合わせて身体を動かすことを発見しました。またラットの聴覚野における脳活動が原曲のテンポに対してビート同期することを報告し、このビート同期が脳の順応特性に基づくことを数理モデルを用いて示しました。この結果は、ビート同期運動が身体特性ではなく、脳のダイナミクスから生じていることを示唆しています。今後、音楽やダンスのリズムの起源やその発展が動物種共通の脳のダイナミクスとどのように関連しているか解明されることが期待されます。この研究成果は「Science Advances」に掲載されました[1]。

詳細はプレスリリースを御覧ください。

[1] Yoshiki Ito, Tomoyo Isoguchi Shiramatsu, Naoki Ishida, Karin Oshima, Kaho Magami, and Hirokazu Takahashi. 2022. “Spontaneous Beat Synchronization in Rats: Neural Dynamics and Motor Entrainment.” Science Advances 8 (45): eabo7019. https://doi.org/10.1126/sciadv.abo7019.

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