学生フォーミュラ日本大会で阪大チーム(OFRAC)が好成績

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2019年8月27日から31日まで静岡県袋井市のエコパスタジアムで開催された学生フォーミュラ日本大会に,石原が顧問(FA: Faculty Adviser)の一人を務める大阪大学フォーミュラレーシングクラブ(OFRAC)が昨年度総合優勝チームとして参戦し,惜しくも二連覇は叶わなかったものの,大変な好成績を収めました

本大会の審査種目は,車両の企画,設計,製造と解析的・実験的評価の力を競い合う静的種目と,製造した車両のセッティングや各種コースの実走タイムを競う動的種目に大別され,それらの合計点で総合優勝が決まります.各チームの成績は,F1車両の開発をされている方や,自動車開発企業で第一線で活躍されているプロ中のプロの方々によって厳密に審査されます.総合得点は1000点満点ですが,2018年度は,1位と2位の差が13点という接戦になりました.

OFRACは大会最終日の耐久走行競技を残した状況で,2位以下に30点もの大差をつけて暫定1位につけ,耐久走行を完走しさえすれば十分優勝を狙える位置につけていましたが,耐久走行中に車両の一部が破損し,リタイアとなったため,総合では参加90チーム中13位という悔しい結果になりました.しかし一方で,OFRACの学生さんの設計・製造力は非常に高く評価され,静的種目では見事1位を獲得し,表彰されました!静的種目のうちの設計審査の決勝戦の様子がYoutubeで公開されています.この動画中では,車両運動のある側面をどのように捉えているのか,設計の中で何が課題となり,その中でなぜその設計を選んだのか,選んだ設計の良さはどう評価し,悪い部分はどのようにカバーしたのか,といった深い理解が問われる審査が質疑応答形式で実施されています.OFRACは動画中で審査されている最初のチームなので,是非ご覧ください.

OFRACは,伝統的に静的種目の成績が特によいチームです.もちろんOB達が積み上げてきた技術やノウハウの貢献も大きいですが,毎年度設定し直す車両コンセプトや得点戦略に基づいて,一つ一つの部分の設計の問題を洗い出し,構想し,性能や製造コストを計算しなおし,そして実際に製造して評価し,さらにはそれらの過程を審査用の設計レポートとしてまとめ直しますので,今大会静的種目で高く評価されたことは,今年度の学生メンバーの設計や開発の考え方や,通年の努力の方向性は間違っていなかったという証になります.今年度も,昨年度優勝車両から大きく設計や製造方法を変えての挑戦の年でした.総合優勝という形では報われませんでしたが,彼らの考えてきたこと,やってきたことは確かに評価されたということで,大いに拍手を贈りたいと思います.

今年度は特に,立てたコンセプトに忠実に従って細部を詰めていけたため,審査結果をみて,考え方の検証や具体的な課題の掘り起こしを多く行えたと思います.学生メンバーたちも,すでに国内トップの静的種目でさらに得点を伸ばせる確信を得たはずです.工学系の教員として,彼らが熱心にものづくりに取り組み,大いに学びを得ている姿を間近で見られるのは大変嬉しい限りです.彼らが今後も力を大いに発揮できるよう,顧問として,またOFRACのOBとして,サポートをしていきたいと思います(とはいえ,ほとんど彼ら自身でしっかりやれるので,教えてもらうことばかりなのですが).

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