発表資料の仕上げ方 -情報に繋がりと統一感を持たせよう-

研究の技術

スライド形式の発表(プレゼン)において重要なことは,繋がりと統一感を持たせることです.説明や表記に一貫性がなく,また揺れがあると,聞き手は混乱し,簡単に話に置いていかれます.この記事では,聞き手を惑わさないための繋がりと統一感の持たせ方についてまとめます.

➀色の意味を統一する

どの色をどの意味で使うのかを決めて統一しましょう.あるスライド中で一番大事な文字を赤色にしたのなら,他のスライドでもそうすべきです.グラフの中で実測値を黒に,予測値を赤にしたのなら,他のグラフでもそうしましょう.注目領域を示すために使う枠の色も統一しましょう.

➁形を統一する

矢印,楕円,丸,角丸四角,四角など様々な形の図形を無差別に使わないようにしましょう1つの形には1つの同じ意味を象徴させるべきです.特に「矢印」は「従って」「すなわち」「だから」「次は」のように様々な意味にとれてしまうので,要注意です.あるスライドで「矢印」を「従って」の意味で使ったのなら,それ以外には使わないようにしましょう.

➂書式を統一する

フォントの書式にも意味を持たせましょう.一番読むべき情報を一番大きいフォントにする,なじみのない専門用語のみ太字にする,など.

➃情報の配置ルールを統一する

どこを見ればどの情報が書いてあるかがわかるように,情報の種類毎に書く場所を決めておきましょう.一番上の見出し部分に各スライドの結論やまとめのメッセージを書くのであれば,全てのスライドでそうしましょう.結論があるスライドでは見出し部分に,また別のスライドでは一番下に書いてあるなどばらばらになっているのは分かりづらいです.

➄話題を繋げる

スライドを次に移すときには,前のスライドの話題と,次のスライドの話題がどのように関連しているのかを必ず説明しましょう.聞き手は今理解したことを踏まえて次の話を聞こうとして構えているので,関係ないような話が突然くると混乱します.「この結果から,Aという特徴があることが伺えます.(スライド変更)次に,AをB解析した結果を紹介します.」というような説明では,なぜB解析をする話になったのかがわかりません.Aという特徴をより明確に把握するためなのか,それともAの原因を突き止めるためなのか,わからず混乱したまま話を聞かなくてはならない状況は,話の理解度を低下させてしまいます.「この結果から,Aという特徴があることが伺えます.このAという特徴をより明確に把握するため,B解析した結果を紹介します.」のように話題を繋げる言葉を挟みながらスライドを変えましょう.

➅言葉を統一する

ある内容を指す用語は,途中で勝手に言い換えないようにしましょう.自分にとっては同じ内容を指す軽微な言い換え表現であっても,聞き手によっては違う内容を指しているかもしれない,という注意を払って聞かなくてはいけなくなってしまいます.

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